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初心者でも始めから良い弓を使うことの意義

第10回です。

今回も弓の話の続きです。

弓は右手の運動すなわち奏法に深くかかわる道具です。

良い弓を使うことは、良いボーイングを得ること、すなわち、良い音を得るための最短距離にあります。

ところが多くの人は、 「初めのうちは良い弓を使ってもその違いがわからないだろう。」 「初めからは良い弓はいかにももったいない。」 と考えがちです。 そして人によっては 「そのうち上手くなったら良い弓に買い替えよう。」 と考えられているかもしれません。
確かに良い道具の性能を100%引き出すには「腕」が必要です。 しかし、良い道具は初心者の学習を確実に助けてくれるのです。 上手くなってからでは遅いのです。上手くなるために良い道具を使うのです。

レッスンで先生に「右手の力を抜いて」と言われて悩んでいる方はいらっしゃいませんか?

でもこれは道具が悪い場合もあるのです。
出来の悪い弓、性能の悪い弓の場合だと、動きが不安定なので、どうしてもしっかり持ってコントロールしようとしがちです。
その結果、充分に力を抜いて弓を持つこと、ボーイングをすることができません。

しかしながら、良い弓は弦の上にただのせるだけで安定したボーイングが可能です。
ですから右手の余計な力、力みも抜けるのです。

悪い弓では、熱心に練習すればすればするほど、腕や指に力を入れるという、 悪循環を来すことにもなります。

初心者でも始めから良い弓を使うことには大きな意義があります。

是非、機会を作って、良い弓の持つ安定感を体感して下さい。
今まで苦労していたところが、嘘みたいに弾けたりしますよ。これは快感です。

次回は実際に楽器店で試奏するときに気を付けることを書いてみたいと思います。 12月中旬ごろ更新します。