アレクサンドル・ローゼンブラット作品集|CD

ローゼンブラット作品集 CD

Solo Musica / M 137
ローゼンブラット作品集

ローゼンブラット:
ジプシー・ファンタジー(原曲: V.モンティ)(ヴァイオリン&管弦楽)
2つのロシアの主題によるコンチェルティーノ(連弾)
ニコロ・パガニーニの主題による変奏曲(ピアノ独奏)
チェロ・ソナタ
ピアノ・ソナタ第3番
不思議の国のアリスより二つの断片(2台ピアノ)
ワルツィング・ウィズ・ハルトマン(原曲:ムソルグスキー)(管弦楽)

ピアノ:ニコライ・トカレフ、アレクサンドル・ローゼンブラット、オレグ・シンキン
ヴァイオリン:グラフ・モーリャ    チェロ:アレクサンダー・ザゴリンスキー
モスフィルム・スタジオ・オーケストラ
録音:1999年、2000年、2009年

以前のブログ、カルメン幻想曲 セルゲイ・ドガディン で取り上げたローゼンブラットですが、そのユニークさには度肝を抜かれましたね。そこで他の作品も聴いてみたくなって探してCDを買ってみました。ネットで検索してみるとカプースチンと並ぶ人気だそうですが意外にCDは多くありません。そこで、このCDを購入してみることにいたしました。

CDタイトルはニコライ・トカレフが弾くアレクサンドル・ローゼンブラットとなっていますが、実際は演奏者はトカレフだけではありません。ですからトカレフの演奏だけを期待してお求めになられると、がっかりするかもしれません。
収録曲はヴァイオリン、チェロ、ピアノ連弾、ピアノソロ、オーケストラとヴァラエティに富んでいます。そのため録音年代もまちまちです。

1曲目のジプシーファンタジーは有名なチャルダッシュに基づくもので、ヴァイオリン独奏と管弦楽に因る演奏ですが、どんなに面白いかと思って期待して聴いたこともありますが、正直言ってカルメンほどの面白さはありませんでした。エネスコやコルンゴルドを思わせるような箇所が所々にみられましたが、ローゼンブラッドの良さはオーケストラではなくむしろピアノの方が生きるのではないかと思います。
そういった意味では、2つのロシアの主題によるコンチェルティーノやパガニーニ変奏曲、不思議の国のアリスより二つの断片の方は楽しめます。チェロソナタはピアノが相手なのでこれも良かったと思います。
ワルツィング・ウィズ・ハルトマンは管弦楽なので、これも大味でいまひとつといったところでしょうか。
先に書きましたように、アレクサンドル・ローゼンブラットの曲の特長は、めくるめくようなジャズ調のフレーズにあると思います。これはもちろんローゼンブラット自身が卓越したピアニストであるからこそこのような曲を書くことができたと思いますが、彼自身の演奏で聴くときに最もそれが生きるように思いました。