バイオリン(ヴァイオリン)販売・専門店・弦楽器サラサーテ・東京(渋谷)から25分

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ヴァイオリンを知る。楽器を知る、調べる本の紹介。

弦楽器を知る。調べる。

「弦楽器のしくみとメンテナンス」


佐々木 朗著 音楽之友社 1600円

インターネットを見る人も、そうでない人も。

インターネットをご利用の方にはすでにお馴染みの「佐々木ヴァイオリン製作工房」
の佐々木さんが、HPにも載せておられる「マイスターのQ&A」を本にしたものです。
内容はホームページに出ているものと変りはないのですが、

第1章 弦楽器にまつわるウソ、ホント
第2章 弦楽器の材料と役割
第3章 弓の知識あれこれ
第4章 弦楽器をとりまく部品の知識
第5章 楽器のメンテナンス

という配列にまとめられたので、項目を探しやすく、大変読みやすくなりました。

「弦楽器に関する間違った情報や非科学的な情報がまことしやかにまかり通っていうことへの事への製作者としてのささやかな抵抗」と自らがおっしゃっていますがその情熱がひしひしと伝わる、大変な労作です。

「ヴァイオリンの見方・選び方」(基礎編)


神田侑晃著 レッスンの友社 3000円

高価なヴァイオリンを買う前にはまず3,000円 。

月刊「ストリング」に連載されたものを そのまま、一冊の本に まとめたものです。
現在は、「ストリング」にこの基礎編の続き、 Part2、応用編が連載されています。(単行本化されました)
日本の代表的ディーラーであり、色々な意味で著名な神田氏の力作です。

最近日本では、殆ど見ることのできなくなった 非イタリアの楽器の製作者達についても詳しく記載されているのは、全く貴重な資料と 言わざるを得ません。
また、氏の自信に満ちた語り口は、全てを肯定できるかどうかは疑問ですが、説得力抜群です。
例えば、氏は、この本の総括でこう述べられています。

「ヴァイオリンの音を国籍で求める行為ほどばかばかしいことはない。 イタリア・トーンなどという音は存在しない。同じようにジャーマン・ トーンもフレンチ・トーンもない。同じ音は一本としてないのだから、 個々のヴァイオリンを試奏して判別するのが正しい選定である。 (中略) ヴァイオリン先進国で“イタリア・ヴァイオリン”という魔法の言葉に 呪縛されているのは日本のみである。それは意図的に作られた一種の プラシーボ効果に過ぎない。目を醒ます時が来ている。 (中略) 年代、国、都市、特定のメーカーなどに固執することなく、正しい知識と 冷静な耳をもってヴァイオリンに接すれば、自分の予算内で『欲する音』 は必ず手に入ることを約束して『ヴァイオリンの見方』を終わることにします。」
まさに正論だと思います。

「ヴァイオリンとヴィオラの小百科」


藤原義章著 春秋社 2500円

楽器のこと(歴史、構造、手入れ、調整等)、演奏のこと、とにかく 一冊で済ませたい方には
最適な書です。

ヴァイオリンを“生涯学習 ”としてこれから始められる方、始められて色々な疑問、困難に出会っている方。そういった方を対象にこの本は書かれています。

「ヴァイオリンの楽しみ」


辻 栄二著 春秋社 2300円

アマチュアイズムの結晶!?

この本の帯には、本書について 「ヴァイオリンの上達はなぜ、難しいのか。不当に難しくしているのが 学ぶ側にもあるとすれば、それはいかにしてクリアーできるものなのか。 これからヴァイオリンを始める人も、憧れている人も、趣味として楽しんでいる人も、 こうすれば、勇気と合理的対応の勘所をつかむことができる。」 との紹介文が書かれています。
しかし、この本は単なるノウハウ本ではないのです。
この本は、アマチュアならではの深い探求心とヴァイオリンへの 愛情をもって書かれた、ヴァイオリン讃歌なのです。
アマオケのベテラン奏者に経験談を聞かせてもらう そんな趣の書なのです。

私は、合理的な練習方法は、やはりプロに聞くべきであると思います。
ゆったりとした時間の流れに身を任せ、ヴァイオリンにどっぷりつかる ことのできる人。
そういう人にこの本はお薦めです。 せっかちな人にはこの本は向きません。