バイオリン(ヴァイオリン)販売・専門店・
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ヴァイオリン・モダンイタリア・Giuseppe Pedrazzini・販売・専門店

本日は イタリアモダンの名工のヴァイオリン  Giuseppe Pedrazzini 1926をご紹介いたします。

前にもお話したかもしれませんが、世の中の9割方はストラドモデルで作られているのですが、この楽器はGuadagniniモデルとなっています。
これはGuarneri del Gesu モデルよりも、さらに作られる機会が少なく、そういった意味ではちょっと珍しいと言えるモデルです。

また、モダンイタリーのヴァイオリンはボディサイズが357、8㎜という大き目のものが少なくないのですが、この楽器はオリジナルのGuadagnini に忠実に作られ352㎜となっております。
通常名器をモデルに作られる場合でも、スケールを355㎜以上に拡大して作られることが多いのですが、この楽器はいわゆるクレモナ黄金期の名器たちのサイズをそのまま再現しています。そういった意味でも弾いた時のフィーリングが名器の感触に近いものとなっているのではないかと思います。

裏板は1枚板です。これはちょっと珍しい杢の出方をしています。
縦に不規則に走っているのが楓の木目です。これがはっきり見える楽器はあまりないのですが、この楽器はすごく良くわかりますね。
表板は真っ直ぐ木目が走っているのですが、裏板の木目、(杢ではありません)は真っ直ぐではなく、不規則にうねっているのです。
ですから、表板の割れは真っ直ぐに木目に沿って割れますので、綺麗に修理できれば、外からは全くわからない程度まで修理できるのです。しかし、裏板は木目が不規則に走っているので、そして表板のように柔らかくないので、綺麗に完全に治すことが難しいのですね。

次にPedrazzini独特の、特徴あるスクロールをご覧ください。かなり深く斜めに彫り込まれています。
正面から見た姿も他の製作者とかなり違いますね。ハの字のように下に広がって見えます。

この楽器は数あるモダンイタリアヴァイオリンの中で、そしてPedrazziniの中でも特に傑出した楽器ではないかと私は思います。

というわけで、モダンイタリーの巨匠 Giuseppe Pedrazzini のご案内でした。

音につきましては、どうぞ実際に鳴らしてお試しになられてみてください。

皆様の試奏のご予約をお待ちしております。

弦楽器サラサーテでは『間違いの無い楽器の選び方』をご提案しております。