バイオリン(ヴァイオリン)販売・専門店・
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イタリア・クレモナ・新作ヴァイオリン・製作証明書

イタリア新作ヴァイオリン 製作者証明の一例

イタリア新作ヴァイオリンの製作者による自筆の証明書の一例。
イタリアではかつては顧客(演奏者)自らが工房に出向き、職人に製作を依頼して楽器を手に入れるというスタイルでした。
それは現在でもあまり変わりなく、日本の弦楽器専門店のような、さまざまな国籍、年代、製作者名のヴァイオリンを扱い、それらから選んで購入することができるようないわゆる店といった販売形態を持つところはほとんどないのです。
直接眼の前の職人からその職人の製作した楽器を購入するわけなので、新作楽器に証明書は必要ではなく、わざわざ作らないのが通例だったのです。もちろん、納品書や領収書の類や、注文時にやりとしした書簡などが、残っていることはあります。ですから、あえて言えば、昔はそのような書類が証明書の代わりだったのです。
ところが遠い島国の日本で、イタリア新作が売れるようになってくると、直接工房へ出向いて、職人からは買っていないので、日本のユーザーが証明書が欲しいと言い出したのです。
写真を撮影して、データを書くだけ、そんなものを有難がってくれる人種(日本人ですが)がいるのなら、そんなのお安い御用だ、それでヴァイオリンが売れるなら付けてやろうじゃないかとイタリアの製作家たちは思ったわけです。そういう経緯で、現在は新作ヴァイオリンにも軒並み証明書が付くことになったのです。
証明書が付いても付かなくても良い楽器は良い楽器ですし、ダメな楽器はダメな楽器なのですけれど・・・どうも紙一つで安心してしまうのですね。

 

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