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アメリカのヴァイオリン製作家 Luiz B. Bellini については最近の方はあまりご存知ないかもしれませんが、彼のつくるヴァイオリンは10年~20年ほど前には演奏家の中でかなり話題になりました。それは、ステージで使えるような精巧なレプリカ楽器がその頃はほとんど無かったからです。
名器を研究した成果を細部まで余すところなく楽器のつくりや仕上げに表現し、そして新作でも始めから良く鳴り豊かな音量を持つBelliniが演奏家の心を捉えたのは、むしろ当然と言えば当然だったのでしょう。銘器を所有する演奏家の、セカンドヴァイオリンとしての需要がかなりあったのです。
また自らも大演奏家であり、教師としても日本のヴァイオリン界に多大な功績を残された故E先生が、その門下生に広くこの製作者のヴァイオリンを薦めたというのもこの製作家の楽器が日本で広まった大きな要因と言えるでしょう。かつては国内、国外コンクールの覇者は全てこの先生の門下生と言っても過言ではない状態でしたから、その影響力は絶大なものがあったと言えます。
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