ドミナント弦 の使いこなし術 (たった200円でできるグレードアップ法)

お馴染みのヴァイオリン弦 ドミナントの使いこなし術

Silverを使うか使わないか、たったでこんなに変わる?

Dominant

ドミナント ( トマスティーク-インフェルト社 ) ヴァイオリン弦

ドミナントとはメーカー名ではなく銘柄のこと。
メーカーはトマスティーク-インフェルト(人名)と言います

パッケージから読みとれるもの
(画像はD線、Mittel、silver)
線の種類 音名、番号で表示
線の太さ Stark 、Mittel 、Weichの3種類
線の素材
E、D線のみ
表示
E線は裸線とアルミ巻の2種類
D線はアルミ巻と銀巻線の2種類
A線はアルミ巻。
G線は銀巻。

Stark (シュタルク) 強い、太い
Mittel (ミッテル) 標準
Weich (ヴァイヒ) 弱い、細い

ペグ側の色は、弦の太さ、テンションを表しています

表示から想像するに、 柔らかい音を出したい時は、Weich を。
強い音を出したい時には、Stark を。
と考えたいところなのですが、実際は言葉通り上手くはいきません。
言うまでも無く、音は弦だけでなく楽器のつくり、特性も含めた上で決定されるからです。

私の使用経験では、 Weichでは、音が薄っぺらい感じになってしまう場合が、 Starkでは、音量が増すどころかつまった音になってしまうケースがありました。
もちろん、これは数台の楽器で試しただけの結果ですので、 Weichがぴったりくる楽器。Starkが合う楽器もあるのかとは思います。

でも、ドミナントの特長である、音量の大きさ、発音の良さ等を、そう楽器を選ぶことなく発揮してくれるのは、やはり Mittel が一番のような気がします。

ある方は、弦を押さえるのが楽だという理由でWeichをお使いになっていましたが、これは本末転倒です。 弾きにくい原因は弦高が不適切だからです。先ず弦高を調整すべきなのであって Weich が楽器に合っているとか言う以前のお話です。

E: Alumi/Steel
E: Steel
A:Alumi/Nylon
D:Alumi/Nylon
D:Silver/Nylon
G:Silver/Nylon

D線アルミとシルヴァーの差はたったの200円(税別) 。
でも、これが飛躍的な響きの差をもたらすかも・・・・・

それはやってみなければわからないのです。

銀の斧とアルミの斧 あなたはどっち?

Silver と Alumi 弦でD線自体の音色が変わるのは理解できても、それと同時に他の弦の音も微妙に変わってしまうのは何とも摩訶不思議な現象です。
でもそれにはきちんとした理由があるのです。
演奏している時は、弾いている弦だけではなく、それ以外の弦も振動しています。それが、楽器の響きに微妙な影響を与えることになるのです。それで、弦を違えると替えてはいない他の弦の音にまで影響が及ぶのです。

この現象は 特に隣り合う弦で顕著に起こります。
すなわち、EとA、AとD、DとG、この線同士が一番影響し合う関係になります。
D線にAlumi を選択すると A、Dが同種の金属になるので、その結果、響きが調和しやすくなります。
一方、D線にSilver を 選択すると D、Gが同種の金属になり、この2本の弦が調和しやすくなります。
この効果により、たった1本の弦でも、全体の響きの印象を変えることができるのです。

ただし、効果が強ければ副作用も有ります。
D線がAlumi の場合はDGの繋がりが悪くなり、D線が突出した感じに聞こえる場合があり、D線がSilverの場合はA線が飛び出した感じになる場合もあります。
ですから、もともとそういう傾向のある楽器の場合はそれが強調されることになりますのでご注意を。

◆Dominant の 心強きパートナー (お薦めE線 )

輝かしい音量と、音色の Dominant にはそれなりに輝かしさ、強さを持つE線を組み合わされることをお薦めします。
以下、定評あるE線をご紹介いたします。
名前がゴールド が多く、紛らわしいのでご注意を。(でも線はどれも金色ではありません。きっと音のイメージなのでしょう。)

Goldbrokat 0.27

他に0.26mmも使われます。価格が安いのも魅力的。

Pirastro Gold

Goldblokatと共に人気を二分するE線。

Corelli (Flexible)

GoldblokatやPirastro Goldほど強い音ではなく少し軽やかな感じ。

GoldenSpiral Solo

どちらかというと柔らかい傾向の音です。楽器によってはこもる場合も。

まとめ

◆ 使い分けないのも使いこなし?

弦の太さは3種類有るが、一番Dominannt らしさが強く出て楽器も選ばない Mittel をまず基準に。

◆ アルミと銀はきちんと分別しましょう。

D線はSilverと Aluminium を使い分けることで、D線の音色のみならず、全体のバランスが変わります。
Silverを知らない方、200円の投資によって、楽器の音のバランスが飛躍的に向上するかも。

◆ 音のためなら不倫も許せる?

E線はDominannt以外から選んだ方が良い結果が得られる場合が多いようです。

◆ 秘伝 音のザラザラを取る

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