ヴァイオリンを選ぶときに誰もが陥りやすい罠 (人に相談する場合のポイント・まとめ)

インテルメッツォの第26回です。

シリーズで、よくある3つの行為(相談、研究、比較)の誤り について、私の独断と偏見を述べさせていただいております。
そろそろ「相談」を終えて、次の「研究」の誤りに移りたいと思います。

その前にもう一度、人に相談するときのポイントをまとめておきます。

最近、レッスンに就かれている方で、楽器の選定をその先生にお願いしていながら、 私のところにも、楽器についての相談に来られる方が何人もいらっしゃいました。
もちろんお客さんが増えればそれはそれで、商売上は嬉しいことでなくてはならないのですが、 正直なところ、本当に大丈夫なのだろうかという気持ちを 私はどうしても拭い去ることはできませんでした。

それは、日本の場合、先生に頼むということは、即ち、先生の意見に従うことを意味している場合がほとんどだからなのです。

先生に依頼しておきながら、他の人からも意見を聞いたり、楽器を探してもらったりした場合、もしそのことが先生の耳に入った場合それが「先生を信頼していない行為」「先生に背く行為」と受け取られかねません。そこまでは思われなくても、何か面白く無く感じられるのではないでしょうか。

先生に限らず、この手の相談をする相手というのは、目上の人、偉い人になるケースが少なくありません。
相談するのは良いのですが、相手の申し出が気に入らない場合はどうしたらよいのでしょうか。もし相手が探してくれた楽器、薦めてくれる楽器を断った場合、おそらくこれまでの人間関係にはひびが入ることでしょう。結局トラブルとなるか、トラブルを恐れて気に入らない楽器を受け入れるかどちらかです。

ですから、人に相談するべきか否かは事前に自分の心の中でしっかりと決めておく必要は絶対にあります。

そのためには、相談しようとしている相手に、以下の項目について予め質問を投げかけておいてはいかがでしょうか。

1)その方が使用している楽器についての情報

2)その楽器を選んだ動機

3)その方の考える、良い楽器の条件

4)その方が楽器に求めるもの

これらにその方がどうお答えになるか。それによって相談するかどうか決めても遅くはありません。

次回からは、「研究」の誤り、落とし穴について述べていきたいと思います。

次の更新は月末を予定しております。 どうぞご期待ください。

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