豊嶋 泰嗣|テンダリー |CD

豊嶋泰嗣 CD Tenderly

EXCL-00008
テンダリー Tenderly

クライスラー:ジプシー女
サン=サーンス/ハイフェッツ編:白鳥
ガーシュウィン/ハイフェッツ編:『ポーギーとベス』より抜粋
クロール:バンジョーとヴァイオリン
クライスラー:ロマンティックな子守歌
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリッチオーソ
コルンゴルト:『から騒ぎ』からの組曲 作品11
ザジツキ:サラサーテのためのマズルカ 作品26
シマノフスキ:神話-3つの詩曲
op.30~第1曲『アレトゥーザの泉』
クライスラー:テンポ・ディ・メヌエット
ジンバリスト:リムスキー=コルサコフの『金鶏』による演奏会用幻想曲
ホイベルガー/クライスラー編:真夜中の鐘

ヴァイオリン:豊嶋泰嗣    ピアノ:三輪 郁
録音:2007年 4月        使用楽器:1719年製 Stradivari

コンマス、ソロアルバム今度は日本のコンサートマスターをご紹介いたします。

豊嶋泰嗣は1986年桐朋学園を卒業と同時に弱冠22歳で新日本フィルハーモニーのコンサートマスターに就任しました。その後、サイトウ・キネン、ジャパン・ヴィルトゥオーゾオーケストラ等でコンサートマスターを務め、97年からは九州交響楽団と新日本フィルのコンサートマスターを兼任。2005年より、兵庫芸術文化センター管弦楽団のコンサートマスターにも就任しています。
その傍ら室内楽奏者としてハレー・ストリング・カルテット、サントリー・フェスティバル・ソロイスツ、アルティ弦楽四重奏団などでヴァイオリン、ヴィオラを演奏しています。(現在九響は桂冠コンサートマスター)

まさに八面六臂の活躍。ソロ、室内楽、オケと、そしてヴァイオリンとヴィオラとこんなにまで精通している演奏家はおよそ日本にはいないのではないでしょうか。

演奏は大柄な豊嶋の体格からは想像がつかない繊細なもので、多彩なヴィブラートがもたらす音色の変化が魅力的です。もちろんザジツキのマズルカのような曲では、恰幅の良いダイナミックな演奏も聴かせてくれます。
でもこのCDの最大の聴きものは『金鶏』による演奏会用幻想曲でしょう。この曲の録音がこれまで少なかったということもありますが、最新録音で立派な演奏を残してくれたことは大変喜ばしく思います。

録音はわざとだとは思いますがヴァイオリンの音のレンジを広げすぎずにまとめています。ただ私の好みからすると、もう少し音の伸びや切れがあっても良いのではないかとも思います。曲によっても差があるようには思いますが私の耳にはやや音がつまって聴こえるのです。反面、三輪のピアノは音の伸び、響きは良好に録れています。