クロイツェル ヴァイオリン教本42の練習曲 木野 雅之

クロイツェル ヴァイオリン教本42の練習曲:木野雅之

クロイツェル ヴァイオリン教本42の練習曲 
OVCL-00432

ヴァイオリン:木野 雅之   録音:2010年 6月

ヴァイオリンおけいこ練習曲の定番、クロイツェル42の練習曲のCDのご紹介。
練習曲の初級編の定番カイザーを卒業すると、皆さんだいたいこのクロイツェルを練習するようになるのではないでしょうか。

LP時代ですから、今から随分前になりますが、こういったヴァイオリンの練習曲、おけいこ名曲の音源を譜面と共にまとめた『ベリータ』と称する教則全集が学研から出版されていました。おもにヴァイオリン教室、教師に向けて販売されていたのですが、これが今CD化されれば凄いことだと思います。
しかしながら、おけいこ練習曲が体系化された全集CDでなくても、ピエール・ローデ(ロード) 24のカプリース やこのクロイツェルのように部分的にでも購入できるようになったのはおけいこママさんたちには朗報なのではないでしょうか。
木野は本CDに続けて、ドントの《24のエチュードとカプリース》、 フィオリッロの《36のエチュード(カプリース)》、ザイツの《学生協奏曲》などおけいこ練習曲を次々と録音、CD化しておりますので、今後の体系化にも期待ができるでしょう。

ロドルフ・クロイツェル(1766-1831)はベートーヴェンが《クロイツェル・ソナタ》を献呈した相手として有名ですが、1810年までソリス
トとして活躍したフランスのヴァイオリニストです。また1795年から1826年まで、パリ音楽院の設立以来のヴァイオリン科教授を務めました。ピエール・ローデ(ロード)やピエール・バイヨらと共にヴァイオリン奏法の教則本も執筆しています。
因みにヤナーチェクの弦楽四重奏曲《クロイツェル・ソナタ》はこのクロイツェルとは関係はありません。

木野雅之のこのCDは、無機的なスタジオ録音の実験室的な音の羅列ではなく、豊かなホールトーンと共に生き生きとしたヴァイオリンの音を聴かせてくれます。特に低域の力強さが印象的ですね。

使用楽器は特に記載はありませんが、Lorenzo Storioni 1776(恩師、ルッジェーロ・リッチから譲り受けた)と推定いたします。