防音室の出来るまで

番外編:楽譜棚 、家具類

【楽譜棚】

楽譜の収納には皆さん頭を悩まされておられるのではないだろうか?
それは楽譜のサイズは結構まちまちなので縦に収納しようとすると棚板の高さが決めにくい、収納に無駄が発生しやすい等の問題が多発してしまうからである。
また譜面がぎっしり入っていれば良いのだが、少しでも隙間があると倒れてきて、薄い譜面は曲がって癖がついてしまうことが少なくない。
そこで逆転の発想で楽譜を横にしまうことに・・・。

探してみると、うまく収納できそうな棚が見つかった。

マルゲリータのPianoシリーズ
A3書類棚という製品を 楽譜棚
として利用することに。
これは建築設計事務所が自らの書類
整理に不便を感じて開発したという製品。
シンプルで機能的である。

左のマルゲリータPiano2台を並べて設置したところ。
楽譜や書籍類は適度な吸音効果も持つそうである。

マルゲリータさんのHPで紹介されました

【オーダー家具】

防音室は構造上どうしても部屋が狭くなってしまう。
そこに既存の家具をあれこれ組み合わせてみて、なんとかうまく収納をと考えるのだが、 既存のものではどうやってみても限界がある。
また、家具を積み重ねたり、組み合わせたりするとどうしても連結や固定が不完全になりがちで、地震のときに家具が転倒する危険がある。
そこで、限られたスペースを効率良く使うため、また家具を安全に固定するために、オーダー家具を検討することにした。
オーダー家具の場合は 梁の形状を考えて製作し、天井まで無駄なく棚を作ることができるので、部屋の収納力はかなりアップする。また家具の固定を壁等に完全にすることができるので地震対策上安全でもある。

業者は防音室同様、数社検討の末、株式会社森下 さんに製作をお願いすることとした。
決めた理由であるが、森下 さんは自社工場を持ち、家具製作から大工仕事まで幅広くこなせる職人を抱えておられ、他のいかなる業者よりも、こちらのどんな難題、要求にも応えていただけるという安心感、信頼感が強かったからである。


窓を囲むL字型の形状で家具を製作してもらった。

マルゲリータ(楽譜棚)の脇がオーダーした家具。

楽譜棚とオーダー家具が並んだところ。
オーダー家具の梁に合わせた形状が見て取れる。
天井付近の最も奥行が浅い部分はCDやミニチュア(ポケット)スコアなどを入れるのに重宝している。普段なら適当な家具を置けずにデッドスペース化してしまっている部分である。

マルゲリータの書類棚を注文する前であったなら、株式会社森下 さんに楽譜棚までオーダーで作ってもらうこともできたのだが、先に棚を購入してしまっていたので、森下さんにはマルゲリータの補強、固定をお願いした。
通常、既存の家具の補強、固定などはお願いしてもやりたがらない(やれない)業者がほとんどなのだが、 株式会社森下 さんはその手の補強、固定工事なども快く引き受けていただけたので大変感謝している。

防音室を作るにあたってのヒント

新築、引越しなど新しい住環境になった場合、ご近所と音のトラブルが起こってからでは遅いです。

集合住宅の場合、防音室工事は上下左右の部屋の住人の承認印が必要なことが多いと思うのですが、その際にはリフォーム工事ということにしておいて、防音室を作るとは言わない方が良いという話をある業者から聞きました。

ちょっと意外に思いますが、ご近所さんに「防音室を作ります」と言うと、以前よりもまして、音を聴き逃さまいと注意するようになってしまうからだそうです。
そうするとほんの少しでも聴こえると 「音が聴こえた!」 ということになりますし、マンションの場合などは別の部屋のピアノの音が躯体を伝わって聴こえてきているにもかかわらず、「あなたの部屋のピアノの音が聴こえた」などと濡れ衣をかぶせられることにもなりかねないとか・・・

高いお金をかけてわざわざ防音工事を施す側からすると、「防音工事をするのでウチからは絶対音が漏れません」とご近所さんに胸を張って言いたいところですが、そこはグッとこらえた方が良さそうです。 人間の心理とは難しいものですね。

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