イタリアのヴァイオリン製作の伝統の継承について

-モダンイタリーから新作へ-

Corrado Belli 1978 と比較
左の楽器をクリックするとCorrado Belli 1978のウィンドウが開きます。
そのウィンドウは上をつかむと好きなところへ自由に動かせますので、
下の楽器の横へ持っていってじっくりと比較してみてください。

Giuseppe Ornati 1936
(1887-1965)
1961~63年の間、クレモナヴァイオリン製作学校で教える。

Ferdinando Garimberti 1957
(1894-1982)
1963~66年の間、クレモナヴァイオリン製作学校で教える。

Gio Batta Morassi 1964
(1934-)
1958年より助手としてクレモナヴァイオリン製作学校で教え始める。ここでの教師としての活動は1983年まで続く。
この1964年の楽器は学校に展示されている。

Giuseppe Ornati、Ferdinando Garimberti 。この2人は、共に、若い頃は著名な Leandro Bisiach の工房で働いていたことがあります。
その後、2人とも独立して、ミラノ、そしてイタリアを代表する製作家となります。 彼らの製作精度が傑出したものであるからです。

ところで、この偉大なる巨匠2人は、後に、クレモナのヴァイオリン製作学校で教鞭をとることとなります。
そしてこの2人を引き継ぐかたちでPietro Sgarabottoもまた 1959年~1973年 の間 教壇に立ちます。
こういったカリスマ製作者が、当時の弦楽器職人の卵たちに多大な影響を与えたことは想像に難くありません。
1958年から製作学校の助手となった Gio Batta Morassi もきっとその一人でしょう。
1964年製作の彼のヴァイオリンを見ると、これらの巨匠の楽器の影響を強く受けていることが見て取れます。

Corrado Belli がクレモナのヴァイオリン製作学校に入学したのは1974年。ですから、もちろん Ornati、やGarimberti の教えを直接的乞うことはできませんでした。 しかしながら、Gio Batta Morassi を通じて、あるいは1964製作の Gio Batta Morassi の楽器を通して、見事にOrnati、やGarimberti の技を 学び取っているように思います。
その証拠がこれCorrado Belli 1978)です。

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