Unberto Lanaro 1972 Padova

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製作者自らが施したと考えられるペグとテールピースへの彫刻はこのヴァイオリンがLanaroにとっても特別なものであったことを想像させます。またこれはそういった楽器ゆえコレクターのもとで大事に保管され状態は全くの新品。とは言えこの年代のイタリア、モダンの製作家ですから現代の製作家に比べますと随分と特徴はあります。彫刻からも感じ取れますがそれは繊細さよりも力強さでしょうか。例えばそれは表、裏板のしっかりした隆起からも見てとれます。
現代クレモナのヴァイオリン製作家に比べると製作精度や美しさの面ではちょっと劣るかもしれません。しかしこのヴァイオリンには現代の製作家にはない、おおらかさや力強さが備わっているように思います。精度がそれほど高いように見えないのに良いヴァイオリンだと思わせるのは、バランスが取れていることと製作のポイントをしっかりと押さえているからでしょう。没個性的な、クレモナ新作ヴァイオリンにはない何かをこのヴァイオリンは持っています。

 

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