Sebastian Klotz ca.1750 Mittenwald

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ドイツ・オールド・ヴァイオリンKlotzのご紹介

このような、つくり、状態ともに素晴らしいドイツのオールドヴァイオリンを見ることは珍しい。何故ならば、イタリアの“何とかスクール”のようなヴァイオリンに化かされてしまっていることも多いからです。
ですから純正のドイツのオールドヴァイオリンのまま、私の手元にやってきてくれたことにひたすら感謝します。もしそうでなく、イタリアンに化けてしまっていたら価格が何倍になってしまっていることか・・・

このヴァイオリンが手元にあることで、私の仮説、ドイツ圏にもイタリアオールドに匹敵する(イタリアンに化けさせられそうな)ヴァイオリンがあることが証明されたわけです。そして、シュタイナーやクロッツというドイツの代表的オールド楽器の隆起がかなり不自然なくらい高いというのも、実はそうではないということがこのヴァイオリンを実際に見ることで証明されました。いわば、この楽器は貴重な標本なのです。このことから、Jacob Stainer の隆起も高いといっても、本物はおそらく極めて自然なものであるであろうことが想像されます。

因みに 「何某スクール」というのは本来であれば「流派」のようなものを示さなければいけない、つまり製作者の周辺の近しい弟子筋などを示さなければいけないのだと思いますが、実際は、「本物とはとても言えないが、本物の何々にどことなく似ているところがある」というような程度でも「何某スクール」と呼ばれることが往々にしてあります。
したがって、鑑定書、証明書が付いていることを有難がっても、そこに○○スクールなどと書かれていたらほとんど意味の無い証明書、鑑定書だということになるのでご注意を。

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