Heinrich Th. Heberlein Jr. 1963 Markneukirchen

価格:¥ 1,800,000(税抜)

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ドイツモダンヴァイオリンの販売のご案内。

私がヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを見るときに注意して見ているポイントは何かというと、その楽器が「過去の名工が作った良い楽器の雰囲気」を伝えてくれるものかどうかです。つまり「過去の名工が作った良い楽器」との類似点が多ければ多いほど、良い弦楽器の可能性が高くなると考えることができます。

それはヴァイオリンのエッセンスは「過去の名工が作った良いヴァイオリン」にあり、それはすでに200年~300年も前に確立されてしまっているということが大前提にあるからです。

ほとんどの製作者の最終的な目標は「名器の持つ究極の音」なのでしょうが、「名器の音」と言っても、それは奏者によって大きく変わってしまいます。例えば同じ製作者Stradivari のヴァイオリンでも、オイストラフが弾く音とパールマンが弾く音、高嶋ちさ子が弾く音は皆違うと思うのです。
つまり、名器の音を目指す、Strad の音を目標にすると言っても、それがどんなものかを具体的に示すことはできず、その目標は客観性に乏しい甚だ頼りないものになってしまうのです。
ですから音からではなく、スタイル(かたち)からアプローチするのがヴァイオリン製作者の最も一般的な考え方、手法です。名工の楽器のスタイル(かたち)を模倣することによってその音をも手に入れよう、その音に近づきたいと考えるのがこれまで300年近く続いてきた伝統的なアプローチの仕方なのです。

それでは「良い楽器の雰囲気」というものはどうやったら作り出すことができるのでしょうか。

これは私の勝手な推論ですが、それに必要なのものは、良い楽器を正しく見てそれを俯瞰、把握することができる職人の眼(ソフト)であり、見たものをそっくり形にすることができる技術(ハード)ではないかと思っています。
まず模範とする良いヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが本や図面だけではなく現物が目の前にあること。そしてそれを良く見ること。そしてそれを見て感じたものをきちんと現す力、製作する技術があるということです。

もちろんその「良い楽器の雰囲気」が「良い音」に結びついてくれなくては困ります。ですからやはり最終的には音のチェックは不可欠になります。でもこれは最後の最後にテストすれば良いことなのです。

この楽器をご覧になれば、最近のドイツヴァイオリンがマイスターメイドと言いつつも、いかに「名器の持つ雰囲気」を失ってしまったものなのかがよくおわかりになることでしょう。そういったヴァイオリンは(価格だけが高い)量産品の最上級クラスに過ぎませんから購入してはいけません。
今回ご案内しているようなドイツモダンヴァイオリンが購入すべき本当の楽器です。

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