Giuseppe Lucci 1988 Roma

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楽器の隆起を横から見てみます
特徴ある魚の焼印
楽器内部の焼印

Giuseppe Lucci (1910~1991)

死の直前、3年前に製作された楽器です。

そのせいか、スクロールやニスの塗りなど、細部をよく見ると、ちょとよれよれになった感は否定できません。
その点からいけば、最近のクレモナの新作メーカーの楽器の方がずっと、綺麗で丁寧に仕上げられています。

しかし、楽器から醸し出される雰囲気は、何ともどっしりとしていて、Lucciの個性をはっきりと 感じさせてくれます。

綺麗だけれど、ちょっと無個性というような新作楽器の中に置くと、この楽器はモダンイタリーの流れをくむものであることが、はっきりと理解できます。
まさに風格を感じさせてくれる1台と言えるでしょう。

実際、モダンイタリー同様、つくり自体もがっちりとしています。 板も厚めにできています。
しかしながら、板の厚めの楽器にありがちな、大きな音はするけれど、キンキンして低音が響かない。弱音のとき音がやせるといった欠点が見当たりません。力強くとも、深みのある音なのです。

イタリアのオールド、モダンをお探しの方。1988年というと新しいすぎて、この楽器などは、まず眼中に無いと思われますが、
年代に限らず、良いもののみが共通して持つ音の特徴というものがあります。 それを是非、感じとっていただきたいと思います。受験生、音大、音高生の方にも最適です。

1967年からは、エンドピンと楽器内部に“G”と2匹の魚のマークを押しています。

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