Gabriele Natali 1978 Pistoia

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GarimbertiのようなSoffrittiのようなPollastriのような・・・・
良いモダンイタリーのヴァイオリンに見えるけれどこの楽器はいったい誰なんだ?それがこのヴァイオリンを最初に見たときの印象でした。
実態はGabriele Natali 1978 Pistia。 恥ずかしながら私は製作家名も製作地も知りませんでした。
“モダン”のように見えたのは、スタイルもそうなのですが、新作といえどある程度年数が経っているヴァイオリンであったこともその一因でしょう。
Pistoiaという地名は聞き慣れませんがFirenzeの近くのいわゆるToscana地方の都市だそうです。
製作家Gabriele Natali は1960年生まれですから製作家としては中堅といったところでしょうか。このヴァイオリンは彼のごく初期の製作楽器です。若くして すでに技術、考え方などが相当のレベルにあったということがわかります。
おそらく相当モダンイタリーの楽器を研究していることと思います。
Cremona以外のヴァイオリンというと、驚くほど個性的であったり、個性を通り越して頑固なただ下手なだけの楽器も少なくないのですが、このヴァイオリンの雰囲気はバランスの取れた全く素晴らしいものです。
そして音がまた凄いのです。1900年初め頃のモダンイタリーを彷彿とさせるような輝かしくそして練れた音がいたします。モダンイタリーの名器と対決するのは無謀でしょうか?私はさせてやりたい気がいたします。

Cremona製有名製作家、そして製作者証明書付きでなくては安心できないというような方にはもちろんお薦めいたしませんが、真に良いヴァイオリンをお探しの方には広くお薦めできる楽器です。

P.S.
このヴァイオリンをお求めになられた男の子が、先日行われたヴァイオリンコンクールの中学生の部で見事3位を取られました。 その後、より古い楽器をお使いになることが決まり、このヴァイオリンは私が下取りすることとなりました。毎日の猛練習で、楽器を相当弾きこんでくれたので、ヴァイオリンの音は一段と磨きがかかりました。ひと仕事終えたヴァイオリンとこうやって再会できるのもこの仕事をやっているからこその大きな喜びです。

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