Frant Herclik 1935 Mlada Boleslav

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チェコのモダンヴァイオリンのご紹介です。

現在の日本でチェコ製のヴァイオリンというと、皆さんきっともっと低価格のものを連想されることでしょう。でもその実体は量産品か、ただ古いだけのオールド楽器です。
もちろんこのヴァイオリンのようなきちんとした楽器もあるのですが当然それなりのお値段にはなってしまいます。「高級(高価)なヴァイオリンはイタリアのものでなくてはならない」という今日の日本では、こういった楽器はまず「売れない」ため、普通の業者は取り扱わないのです。イタリアのヴァイオリンを販売していた方が楽ですから・・・・

ところで、フランスのヴァイオリンの場合はどんなに上手くイタリアのヴァイオリンを真似たところで、フランス製ということがわかってしまうことが多いのですが、チェコやハンガリーのヴァイオリンの場合はフランスの楽器のように、ぱっと見てすぐにわかるというわけにはいきません。ドイツの古い時代のヴァイオリンのように隆起の高いもの、イタリアのオールド楽器のレプリカ風のもの、モダンイタリー風のもの等々様々なヴァイオリンがあるからです。

この楽器はちょっとScarampellaを思わせるようなモダンイタリー風のヴァイオリン。実にしっかりとしたつくりです。イタリアのヴァイオリンに化けてしまわなかったことは実に幸運でした。
深く落ち着いたG線がとっても印象的ですが、しっかりした音量と高音の輝かしさを併せ持っておりますので、ただの暗~い音のヴァイオリンとはちょっと違います。相当聴き栄えがいたします。

こういうヴァイオリンがありさえすれば(先の理由で、現在の日本では極めて少ないのですが)、別にモダンイタリーを購入できないことを悲観することはありません。

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