Andrea Cabrini 2000 Cremona

Andrea Cabrini

1973年クレモナ生まれ。
1991年クレモナのヴァイオリン製作学校卒業。

Giorgio Scolari に師事。Bissolotti や Balzarini 工房で働き独立。
1997年および2000年のクレモナ・トリエンナーレ
国際ヴァイオリン製作コンクールで入賞。

昨年扱ったAndrea Cabrini 1999 のヴァイオリンとは、パターンが変わっています。明らかにStradモデルではありません。全長も352mmとほんの少し小さめ。どこかGuadagnini っぽく見えなくもありませんが、それにしてはアッパーバウツが小さ過ぎます。
このヴァイオリンの製作者証明書に因りますと、オリジナルなモデルということで、いわゆる、銘器のパターン、寸法をそのまま移しかえたものではないようです。

彼は、つい先日行われた2000年のクレモナ・トリエンナーレ国際ヴァイオリン製作コンクールに、1997年に引き続き入賞しましたが、そのヴァイオリンも、この型で作っていました。おそらく、何か、考えがあってのことと思います。

音はイタリアでの調整では、ふわーと音が出て、柔らか味のあるものの、G線側に少し力が足りないかなあと思える状態でした。イタリアの住宅は石造なので、調整不足でも部屋が良く響き、ヴァイオリンがそこそこ鳴ってしまうのです。そこで、日本で駒、魂柱を交換。これで、E線~G線まで、バランスの良い音になりました。

クリアながらも、決して音の厚みを失わず、充分な音量があります。

この形にしたから、この音があるのか?
それを解明するためには、 今後とも、この人のヴァイオリンに注目していかなければなりません。

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