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Alcide Gavatelli 1929 Bergamo-BuenosAires

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Alcide Gavatelli は生まれはイタリアBergamo ですが、その後アルゼンチンへ移住、イタリアへ戻ることはありませんでした。しかし、生粋のイタリア人で、かの ミラノを代表する製作家 Gaetano Antoniazzi やその息子のRomeoの弟子でした。そういう意味ではこの楽器は生産地こそBuenosAiresですが、列記としたモダンイタリーと言えるでしょう。

楽器の国籍を語るとき、製作家の国籍なのか?、製作地なのか?迷いますが、どちらかがイタリアならばイタリアの楽器と名乗ることができるというのがこの世界の慣習です。
例えばGiuseppe Fiorini などはイタリア、ボローニャ生まれですがその後スイスやドイツへ移り住みまたイタリアへ戻ります。しかし、Fioriniがドイツで作った楽器をドイツのモダン楽器として評価し低い値段を付ける人はまずいません。

この楽器はStradivari をモデルとしながら随所に E.Degani のエッジワークを取り入れたという彼の独自のモデル。スクロール部までそれが良く見て取れます。
やや高めの隆起ですが大変パワフルな音がいたします。と申しましても、軽く反応してくれますので、強く弾けば大きく輝かしい音がするが、小さい音で弾くととたんに音が痩せてしまうといったよくありがちな(結局は強く弾いていない限り使い物にならないという)モダンイタリーとはちょっと違います。
明快な音色で軽く弾いても反応の良い楽器をお探しの方に最適と言えるでしょう。
アルゼンチンで製作されたということだけでイタリアで製作された他の同年代の製作者の楽器に比べますと大変リーズナブルな価格になっていることも嬉しい限りです。

同様にイタリア人でありながらアルゼンチンへ移住した製作家 典型的なミラノ派 Camillo Mandelli を見てみる