バイオリン(ヴァイオリン)販売・専門店・
弦楽器サラサーテ・東京(渋谷)から25分

完全予約制 10:00〜19:00 不定休

日本のトップヴィオリストが集結しました・ ヴィオラの饗宴・カザルスホール・ヴィオラ・スペース

日本のトップヴィオリストが集結・ヴィオラの饗宴 MM-1001 , MM-1002

MM-1001 ヴィオラの饗宴MM-1002 ヴィオラの饗宴 CDジャケット
MM-1001 , MM-1002 (それぞれMM-2040 、2041として再発)

これだけ日本のトップヴィオリストが集まって演奏することがかつてあっただろうか。
今井信子のもとに世界各地で活躍中の名手が集まりました。

1994年ヴィオラスペースの贅沢な夜を2枚のCDが再現。

このCDは1994年カザルス・ホールで行われたヴィオラ・スペースに出演したメンバーで録音されたものである。

(日本のヴィオリストたちの活躍ぶりを聴くにはかっこうのCD)
演奏:今井 信子、川崎 雅夫、店村 眞積、深井 碩章

【ヴィオラの饗宴VOL.1】

ブラームス ヴィオラソナタ第1番
演奏 川崎 雅夫
ヒンデミット ヴィオラソナタ
演奏 深井 碩章
ブリッジ 2つのヴィオラのためのラメント(哀歌)
演奏 深井 碩章 今井 信子
西村 朗 ヴィオラ四重奏のための<波のカノン>
(カザルスホール委嘱 世界初演)
演奏 深井 碩章 店村 眞積 川崎 雅夫 今井 信子
ピアノ フリードリッヒ・ヴィルヘルム・シュヌアー

【ヴィオラの饗宴VOL.2】

ブラームス ヴィオラソナタ第2番
演奏 今井 信子
ショスタコーヴィチ ヴィオラソナタ
演奏 店村 眞積
バルトーク 44の二重奏曲より38、28、42番
演奏 店村 眞積 川崎 雅夫
J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲第6番
ヴィオラ 今井 信子、川崎 雅夫 、店村 眞積、深井 碩章
越智 文子、金丸 葉子、川本 嘉子、清水 直子
チェロ 堀 了介、向山 佳絵子、赤松 奨太、大橋 純子
三上 由里子、矢野 晶子
コントラバス 井戸田 善之
チェンバロ フリードリッヒ・ヴィルヘルム・シュヌアー
ピアノ フリードリッヒ・ヴィルヘルム・シュヌアー

なおブランデンブルク協奏曲は通常ヴィオラ2人で演奏されるが このCDでは上記4名に若手4名のヴィオラ奏者が加わって8人で演奏している。
その若手というのも川本 嘉子、清水 直子らのジュネーブ国際コンクール最高位入賞組が含まれているのであるから なんと贅沢なことか。
8人のヴィオリストが繰り広げるヴィオラの響きにしばし酔いしれよう。

【ヴィオラ・スペースの解説】
91年にカザルス・ホールでリサイタルを行った今井が、翌年からは「ヴィオラという楽器の可能性を追求し、その音楽性と素晴らしさを広めたい」という自身の希望で、「カザルス・ホール・ヴィオラ・スペース」と題したヴィオラのための演奏会シリーズへと発展、同時にヴィオラ奏者育成のためマスタークラスを開催し、教育活動にも力を注いでいる。

【演奏者についての解説】

今井信子

今井信子については前回のCD紹介でも触れているが、 87年のカザルスホールオープンの時点から音楽アドヴァイザーを努め、カザルスホール・クァルテットのメンバーとしても活躍した。
現在デトモルトの北西ドイツ音楽アカデミーの教授を努める。
サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団でも活躍中。

今井は、、ヴィオラ奏者はオーケストラや弦楽四重奏団で活動するもの というそれまでの概念を打ち破り、ソロヴィオラの世界を日本人として 初めて作り出した。

川崎雅夫

87年からはジュリアードの教授を努める。
実はジュリアードではヴィオラではなくヴァイオリンを教えている。
竹澤 恭子は彼の弟子である。
先日もジュリアードの名教師ドロシー・ディレイが来日した際の公開レッスンでは、 通訳、アシスタントを努めていた。
また、宮崎国際室内楽音楽祭でもアイザック・スターンの通訳、 アシスタントを徳永二男とともに努めていたのでご記憶の方も多数いらっしゃることと思う。
ヴィオラ奏者としては、ソロはもちろん室内楽奏者としても、 水戸室内管弦楽団を始め多方面で活躍中である。
このまま行けば、ドロシー・ディレイの後継者に、彼がなることは 間違いはあるまい。すごいことである。

店村 眞積

イタリアのフィレンツェ市立歌劇場管弦楽団首席奏者を経て 読売日本交響楽団にソロ・ヴィオラ奏者として入団。
私は10年ぐらい前になるが、店村が清水信貴(フルート)、 加藤知子(ヴァイオリン)らと演奏したモーツァルトのフルート四重奏曲第4番の実演に接し、こんなに「歌う」ヴィオリストが日本にいるものかと驚いた記憶がある。
第1楽章変奏曲の艶やかなソロが未だに忘れられない。

最近では、シャルル・デュトワ指揮するところのNHK交響楽団で(何故か)首席奏者を努め、 コダーイ作曲のハーリ・ヤーノシュの第3曲「歌」で見事なソロを聴かせてくれた。
実演ではなくTVであったが、朗々と響くC線にはぞくっとさせられた。
彼の使用楽器はアレッサンドロ・ガリアーノということである。

深井 碩章

スイスにて巨匠シゲティに師事した際。彼の薦めでヴィオラに転向したというが、 その後ベルン交響楽団首席、ハンブルク・フィルハーモニー首席、を経て現在北ドイツ放送交響楽団首席を努める。
ソリストとしても活躍する一方、ハンブルク国立音楽大学の教授として教鞭もとっている。
彼の使用楽器はヒンデミット(作曲家でヴィオラの名手)の 使用していた名器ルジェリということである。
深井の演奏では、TV放映ではあるが、安永 徹(ベルリンフィル コンサートマスター) と共演したモーツァルトの協奏交響曲が忘れられない。
安永の演奏も清潔でモーツァルトにふさわしい素晴らしいものではあったが、 深井のヴィオラの深く、底光りのするような音の前にはさすがの安永も形無しという感じであった。
後日、やはりTVでウィーンフィルのトップ二人が同じ曲を演奏したが、 安永、深井の演奏の比ではなかった。
改めて、日本の弦楽器奏者のレベルの高さを実感した次第である。