Wang Zhi Ming 2000 Beijing
Sold

Wang Zhi Ming (王 志明) 1960〜

今、イタリアの製作家をおびやかすもの、それは中国人製作家の台頭です。

その事実に気が付いていないのは、残念ながら、同じアジア民族の日本人だけです。

日本では、「中国製」というと、通販用などに作られた、低価格、低品質の楽器を 思い浮かべる方が残念なことにまだまだ多いようです。 確かにそのような楽器が存在することは事実です。 しかしながら、今、時代は大きく変わってきているのです。

現在の中国人製作家の技術水準は素晴らしく、その優秀さ故、アメリカへ等へ かなり輸出されています。 また、中国製の優秀な楽器は、ホワイト(白木)ヴァイオリンの状態で輸出され、 各国の工房で、自国の仕様に合ったニスを塗られる場合もあるのです。

中国人製作家の製作水準が急激に向上した背景にはもともと手先の器用で、 勤勉な民族であるということがありますが、大きな進歩を遂げた理由はそれだけではなく、 中国国内に、いわゆる銘器が入ってきたということでしょう。
外国からの演奏家は、演奏旅行の際に、銘器を中国国内に持ち込みます。
また、経済状態が少しずつ変わることで、優秀な中国人演奏家たちが、 銘器を持てるようになってきました。

こうして、中国国内でも、製作者たちが、楽器作りの規範となるべき「銘器」に 出合う機会が増えたのです。

また、きちんとした指導者が生れてきたことも、良い弦楽器を安定供給する上で大変重要なことです。

イタリアなど、いったん国外で修業し、本国に戻ってくる製作者が増えました。 彼らは、本国で今度は若い製作者を育てます。 こうして、中国の製作技術は飛躍的に伸びたのです。

しかしながら、「○○製だから良い。誰々の作だから良い。 」が通用しないのが弦楽器の世界の原則です。
そういう決めつけの後には危険が待っているだけです。
このHPの色々なところで申し上げている通り、国籍、年代、製作者、有名無名、価格といった楽器にまつわるもの一切を取り払って、純粋に楽器だけを見てあげることが何よりも大切なのです。

是非、一度手に取られて、この楽器の素晴らしさをお味わいください。

 

もどる / トップページ