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アリッサ・マルグリス|そんな曲があったの?リストのヴァイオリン曲

リスト ヴァイオリンとピアノのための作品集

OEHMS /OC 403

リスト ヴァイオリンとピアノのための作品集

ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲(またはソナタ)
-ショパンのマズルカ嬰ハ短調 Op.6-2による
ラフォンのロマンス『船乗り』による協奏的大二重奏曲
ペトラルカのソネット第104番(J.マルグリス編)
リスト=フバイ:ハンガリー狂詩曲-歌曲『3人のジプシー』による
レメーニの結婚式のための祝婚曲
忘れられたロマンス
悲しみのゴンドラ

ヴァイオリン:アリッサ・マルグリス    ピアノ:ユラ・マルグリス
録音:2010年 ベルリン

2011年はピアノの魔術師と呼ばれているハンガリーの代表的ピアニスト、作曲家フランツ・リストの生誕200年に当たる年でした。それで色々なCDも発売されたわけですが、このCDはリストの書いた(一部編曲も含む)ヴァイオリン曲を集めたという大変珍しいものです。リストイヤーならではの興味深い企画だったと言えるでしょう。

やはり作曲者がリストだけにどうしても主役はピアノといった感じが強くいたします。これらの曲を弾くには、ピアニストの技量が相当高くなくては無理でしょう。ここでピアノを弾いているユラ・マルグリスはリストやブゾーニなどのトランスクリプション物を得意としているピアニストということでその点では何の問題もありません。
ヴァイオリンのアリッサはこの華麗なピアノパートに負けず、ダイナミックで濃厚な演奏を繰り広げております。曲想は民族的な色合いが強く、お国は違いますがどこかヴィエニアフスキーの楽曲に似たようなところもあるように思えます。

アリッサ・マルグリスの使用楽器はライナーノーツによれば個人から貸りているGuadagnini 1754 とのこと。録音はかなりリアルにヴァイオリンの音をとらえており、強奏した際に出る、ややノイジーな成分もストレートに伝えてくれます。ピアノの音は適度な距離感を持ってバランス良く美しく収録されています。