アニソンではありません 新進気鋭演奏家の隠れた名演

The Devil’s Trill

NECA-30153
The Devil’s Trill

イントロダクション「夢の幕間~柊のテーマ~」
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
ヴィターリ:シャコンヌ
ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ
クライスラー:前奏曲とアレグロ
ヴィエニャフスキ:伝説曲
パガニーニ:カプリース 第13番
タルティーニ/クライスラー:悪魔のトリル
マスネ/マルシック:タイスの瞑想曲
ヴァイオリン:長原 幸太

 

金色のコルダ

SICC-1152
金色のコルダ

サラサーテ:カルメン幻想曲
ヴァイオリン:依田 真宣

 

国内のコンクールで優秀な成績を修めても、すぐに第一線で活躍するのはなかなか大変な世の中になってきました。ましてCDを出すことなどは、至難の業です。海外のコンクールで入賞するとか、生い立ち等に話題性があるなど、よほどのことが無い限りCDデビューはできないでしょう。
ですから、どんなに才能のある俊英であっても、CDで手軽に演奏を聴くことができないというのが現状ですね。

そんな中で、これらのCDを見つけました。

長原幸太は日本音楽コンクール第1位、読売日本交響楽団コンサートマスター。
依田真宣は東京音楽コンクール弦楽部門第2位、東京フィルハーモニーコンサートマスター。

ジャンルが違うのでキワモノか?と一瞬思いましたが、演奏内容は全くもって正統的。上手い!の一言に尽きます。そして二人とも楽器の鳴らし方が秀逸ですね。もちろんヴァイオリンのモノ自体も良いのでしょうが・・・
でも楽器がいくら良くてもそれに合った鳴らし方が出来てなければ意味は無いと思います。最近生で聴いた老大家の演奏は、わざわざGuarneri del Gesu を借りてきて本番で使ったそうなのですが、全くイタリアオールドヴァイオリンの名器らしい音が出ていませんでした。楽器を上手に鳴らして生かし切る。あるいは自分を生かしてくれるような楽器を選ぶ。そういうこともプロの演奏家にとって、また専門家を目指す学生にとっても、とても大切なことなのではないかと思います。

レコード会社も商売だから仕方が無いのでしょうけれど、話題性で売れる演奏家ではなく、こういった本当に実力のあるアーティストの演奏を、このようなかたちではなく、正統的なタイトルでもってもっとCD化してほしいものですね。