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宮川さんの楽器を弊店のHPで頻繁にチェックされている方はすでにお気づきのことと思いますが、ここ1〜2年の間に宮川さんの作る楽器がいわゆるオールド仕上げ、オールドレプリカ仕上げになって参りました。それは、製作の規範とする楽器が、今までのモダン楽器(ミラノのモダン楽器)からストラディヴァリ等に移ってきたからと言えるでしょう。
普通の製作者は、ストラディヴァリやデル・ジェスをモデルとすることが圧倒的に多いわけですが、研究や追及をモットーとする宮川さんの場合は、安易にストラドやデル・ジェスに取り組むわけにはいかなかったのだと思います。
まさに満を持しての取り組みと言えるでしょう。 そこには例によりまして、修理、修復でのそれらの銘器との出会いがあったに違いありません。
このようなレプリカ楽器の場合、見かけはオールドでも音は“パキパキ”ということも少なくなく、皮肉なことにそういった場合、そのレプリカの技術が優秀であればあるほど落胆も大きくなります。
宮川さんの場合はそこにも当然こだわりがありました。古い楽器の持つ柔らかい響き、豊かな倍音を何とか新しい楽器から出したいと試みたのです。そしてそれは実現しました。
通常、新作楽器で柔らかい音を出そうとすると、板をやや薄めに削ったり、柔らかい材料を使ったりすることが多いのですが、宮川さんの場合は板の厚みや材料の強度は全く落としていません。
いったいどういった手法を使っているのか、それはおそらく “企業秘密” といったところなのでしょうが、私の想像ですが、修理、修復の仕事を通して出合った銘器たちとともに、その持ち主である名手とも出会ったことが、おそらく今回の音作りに関しての大きなポイントになっているのではないかと思うのです。
名手の意見を繰り返し聞くことが、音作りに“変化”をもたらせたのです。
名手は間近ではどんな音で楽器を鳴らしているのか、名手の好む音とはいったいどういった音なのか、それを自らの作る新作楽器に応用できないかと考え、それをひたすら追求していったのではないかと思うのです。
果たしてその成果は? これは是非ご自身でお確かめ下さい。そしてご自分で弾いている時の楽器の印象と、弾いてもらって音を聴いている時の印象の違いも是非お確かめ下さい。(強い弓でもってガーンとした音を鳴らしたいのだという方はどうぞ
こちら を。)
因みにこの楽器は 1741“Kochanski ” モデルになっており、ボディサイズもオリジナルに忠実(352mm)で作られています。
さて、宮川さんの近況ですが、このたび 『グッ!と地球便』という番組の取材があり、2009年9月20日(日)10:25〜読売TVで放映されました。
番組のHPは こちら
です 。また、取材こぼれ話
も必見です。
私の住む 関東では見られなかったのが返す返すも残念でなりませんが、地域によりましてはこの番組が数週遅れ等で放映されているところもあるとも聞きましたので、関西以外の方も見られるのかもしれません→ご参考
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