Kenji Miyagawa 2002 Milano
sold
各画像はクリックすると拡大します

宮川氏の楽器の魅力は一言でいうとコンセプトの明確さです。どういう楽器を作りたい何をしたいというのが楽器を通して強烈に伝わって参ります。この楽器を始めて見たとき私は言い様も無い衝撃を受けました。それは、この楽器はモダンイタリーMilanoの巨匠Pedrazziniをモデルとしたものなのですが、宮川氏のPedrazzini への憧憬、畏怖の念等々様々な思いが圧倒的な力を持って楽器から伝わってきたからなのです。
自分のラベルで作った楽器はまだ少ないというのに、もうこんな楽器を作ってしまう宮川さんという人は本当に凄い人です。

宮川氏の仕事場は調整、修理・修復ではイタリア屈指と言われる工房。Milanoという土地柄からでしょう、そこにはスカラ座やイ・ムジチを始めとするオーケストラプレーヤー、そして様々なソリストの楽器が修理、調整に持ち込まれます。
当然ながらその楽器の中にはStradivariやGuadagniniなどのオールド楽器、そしてPedrazziniやGarimbertiなどのモダンなど数々の名器が含まれてきます。そんな恵まれたポジションに宮川さんはいたのです。
宮川さんはそれらの名器を、修理、調整の傍ら、穴の開くほど見つめたと言います。なるほどその観察眼の鋭さは彼の楽器の随所に現われています。
(楽器のディテールを見る)

音はまさに練れたモダンイタリーでしょうか。輝かしさと深さ、強さと甘さを併せ持つまさに1900年代初めの熟成したモダンイタリーを思わせます。新作楽器が何故こんな音を出せるのだろうかと誰しも驚きを隠せないと思います。

今までは修理・修復の仕事が無い土日のみにしか楽器製作ができないとこぼしていた宮川さんですが、2004年春には勤めていた工房を円満退職。独立への道を歩まれます。きっと今後は製作台数も増えることでしょう。これからどんな楽器を作っていってくれるかますます楽しみです。

製作家の経歴、楽器のディテールを見る

この製作家の他の楽器を見る



ヴァイオリン価格表へ戻る