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イタリア新作ヴァイオリンと言えば Cremona、Cremona
でなければイタリア新作ではないと思っている方へ
Enrico Ceruti (1808−1883)以降はCremonaでのヴァイオリン作りは衰退してしまいます。いわゆるモダンイタリーと呼ばれる時代はMilano、TorinoをはじめCremona以外の都市に多くの名工が輩出することとなりました。
Mantovaもそのうちのひとつ。決して忘れてはならない重要な地名です。それは Stefano Scarampella という偉大な名工を輩出した土地だからです。Scarampella
の伝統はその後Mantova
で Gatano Gadda、Mario Gadda と受け継がれていきます。
そしてMario Gaddaの後継者が
この Claudio Testoni なのです。 ですから、数は少ないながら、Cremona以外にも優秀な製作家は存在するのです。そしてモダンの継承という点においては、Cremonaの新作よりも、そういった土地の新作楽器の方がモダンの特徴を色濃く伝えてくれています。
ところで、この楽器はScarampella風ではありません。それよりもMilanoの楽器の影響を強く受けているように思えてなりません。Milanoの名工の楽器と比較してみてください。
これは私の想像ですが、彼は
Garimberti などのMilanoの優れた楽器をコレクションしているのではないでしょうか。それを見ながらこの楽器は作られた・・・・・そんな風に考えたくなるのですが、まあこれは私の妄想に過ぎないかも。
ところで、E.Certi 以降途絶えたCremonaのヴァイオリン作りはいつ頃また盛んになってきたのでしょうか?
驚くなかれクレモナ復興のきっかけを作ったのはあの悪名高きムッソリーニなのです。
ムッソリーニは実はアマチュアとしてはかなりのヴァイオリンの弾き手であったようで、1937年 ストラディヴァリウス没後200年を記念してクレモナにイタリア国立ヴァイオリン製作学校を創立しました。その後この学校からは皆さんの良くご存知の
Francesco Bissolotti(1929〜)、 Gio Vatta Morassi(1934〜)、 Stefano Conia(1946〜)、
Giorgio Scolari(1952〜)などが卒業し、母校の教壇に立つなどして、現在のCremona復興の原動力となったのです。
今や日本で
Cremona はブランドと化してしまった感があります。言うまでもないことですが、そういった環境下では、楽器の本質を見極めることがいっそう必要となります。
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