Cristo Marino 2006 Cremona
\ 1,680,000
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製作者の Marino はブルガリア出身ですが、クレモナの製作学校を卒業、その後 Giorgio Scolari を始めとしていくつかの工房で働き、現在は独立しCremonaに工房を開いております。
私は G.Scolari の下で楽器を作っている頃からずっと彼の楽器を見ていますが、彼ほど製作スタイルが“激変”した製作家を知りません。
G.Scolari の下で作っていた時代の楽器は、がっちりとしたボディ、分厚いニスで、スクロール以外は全く師匠そっくり(スクロールまで同じにつくったらそれはScolariとして売られてしまいますから)でした。 それは、見るからに、そう簡単には鳴らせそうにないだろうなと思わせるような風貌の楽器でした。
それが次に移った工房で働く頃から随分と作り方が変わってきたのです。 がっしりとした作りは残しながらも、鳴らしにくさは随分と解消されてきたのです。
そして今回ご紹介するこの楽器に至っては、楽器を持った瞬間、弾いた瞬間に「えっ」と思わせるような楽器になっています。
つい安易に「新作とは思えない音がする」とか「まるで古い楽器のような音」という表現を使ってしまいますが、もはやこの楽器の場合は、その奏でる音は古い楽器そのものであると言っても過言ではないような気がいたします。それが弾いた瞬間の驚きです。
持った瞬間の驚きというのは、重量の「軽さ 」なのですが、その理由は板が薄いということではなく、材料の古さから来るものと思われます。
オールド銘器を普段弾いていらっしゃる演奏家に弾いていただきますと、何の違和感もなくこの楽器を鳴らされますが、もっと若い年代の楽器を強めの弓圧で弾かれている方にお試しいただきますと、意外にこの楽器は鳴ってくれ
ません。

楽器の“格”を考えると、にわかには信じがたいことですが、奏者に対して弾き方を根底から変えるよう要求することすらある、甚だ生意気な楽器と言えましょう。

こちらで両者の音を比較してみて下さい↓
1750年頃の楽器の音を聴く
C. Marino 2006の音を聴く

更に他の楽器の音も聴きたいという方は こちら

自分はもっと“硬派”だ。強い弓でもってガーンとした音を鳴らしたいのだという方はどうぞ こちら を。



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